カゼで内科を受診したあと、熱は引いたけど
鼻づまり・鼻水・のどが痛い・のどに違和感・つまり感・声がれ・のみこみづらい
といった症状がなかなかよくらないという場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
耳鼻科では、鼻みずを吸い取る、鼻やのどの吸入をする、といったような、調子の悪い部分を直接処置することが可能です。
暑さで体力が低下し、クーラーをつけたまま寝冷えしたり、夏かぜにかかりやすくなるので注意が必要です。また、夏風邪の多くはウイルス性で比較的、伝染性が強いので乳幼児のいる家庭では注意が必要です。
夏風邪から来る慢性咽喉頭炎の可能性もあります。夏風邪にかからないように手洗いとうがいをこまめに行い予防しましょう。
人体には4種類の「扁桃腺」があります。上のほうから「咽頭扁桃」「耳管扁桃(左右)」「口蓋扁桃(左右)」「舌扁桃」です。このうち口を開けて直接見えるのは「口蓋扁桃」だけですので、ほとんどの患者さんは「扁桃腺」=「口蓋扁桃」だと思っておられます。しかし見えないところにある扁桃腺の異常がいろいろな病気を引き起こしていることが多いです。
塩化亜鉛療法(Bスポット療法)は塩化亜鉛という収れん作用(タンパク質を変性させることにより組織や血管を縮める作用)をもつ薬を咽頭扁桃や耳管扁桃に塗る治療法です。もしそこに炎症があれば、後鼻漏、のどの痛み、耳閉感、カゼ症状、lgA腎症などが改善する可能性があります。
当院では塩化亜鉛療法(Bスポット療法)に1%塩化亜鉛溶液を使用しております。平成24年8月17日より当院でも塩化亜鉛療法(Bスポット療法)の治療効果を上げるために、咽頭捲綿子を用いた咽頭からの塗布が可能となりました。