耳掃除は1ヶ月に1回程度で十分です。
耳垢は耳の穴から鼓膜までの通り道(外耳道)から出る分泌物です。耳垢は弱酸性で菌の増殖を抑える作用や皮膚の保護作用もあります。
耳をこまめに掃除しすぎると、外耳道に傷をつけ、炎症が起こり痛くなったり、かゆくなってしまいます。
さらに耳垢の菌の増殖を抑える作用を取り除いてしまい、細菌感染に適した環境になってしまいます。
耳垢がたまり、難聴や疲弊感を訴える場合は耳掃除を行う必要がありますが、そのような自覚症状が無い場合、耳掃除を行う必要はありません。
そのため耳掃除は1ヶ月に1回程度で十分です。また、耳垢がたまるのは、分泌腺のある耳の入り口から1/3のところまでで、耳の入り口から約1cmくらい程度の掃除で十分です。
それ以上、奥を掃除するのは鼓膜を突いてしまう可能性があり危険です。
耳垢を奥に押し込んで取れない場合やご自宅では難しいお子様の耳掃除は受診していただければ掃除いたします。
耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
耳が痛いという場合は中耳炎、外耳炎を考えますが、鼻の奥やのどに炎症があっても放散痛で痛むことがあります。
原因を調べるために早期の受診を勧めます。
鼻のかみ方は片方の鼻を押さえて一方ずつかむこと。
中耳炎になる原因の約90%は「鼻」からです。
鼻水をすすったり飲んでしまうと鼻水が鼻の奥にある耳管を伝わって中耳に入ります。
鼻水が汚い状態で鼻をすすってしまうと中耳に雑菌が入り炎症を起こし耳が痛くなったりします。そのため、鼻をすすらずにうまくかめるようにする必要があります。
鼻のかみ方は片方の鼻を押さえて一方ずつかむことです。
お薬で鼻水がコントロールされても咳がある場合は、鼻の奥で鼻水がのどにくだっている可能性がありますので、引き続き受診が必要です。
夜に中耳炎になった場合対処療法として解熱鎮痛剤の内服薬もしくは坐薬を使用して痛みを抑えます。
お薬がない場合は耳の周囲を冷やすことで痛みは少しは和らぐはずです。
急性中耳炎の場合、滲出性中耳炎に移行し軽い難聴を起こすことがあります。
またひどい中耳炎で膿が鼓膜を破ってしまう事で痛みを感じなくなる場合があります。
痛みが治まった場合でも翌日耳鼻科を受診することをお勧めします。
補聴器外来は、第1・3・5週 火曜・木曜の午前中に完全予約制で行っております。
現在のところまず外来を受診していただき、聴力検査を行ったうえで、医師の診断後に第1・3・5週 火曜・木曜の午前中に補聴器相談員がご相談を承ります。
院内で補聴器をあわせたり、一定期間の試用もできますので、ご遠慮なくお申し出ください。
補聴器外来を詳しく
耳が痛くなるのは中耳腔と外耳道を隔てている鼓膜の両側の空気の圧力に差があるために起こります。
物を飲み込んだり(嚥下)飴をなめたりあくびをすることなどで、鼻から耳管を介して中耳腔側から鼓膜への圧力と外耳道からの鼓膜への圧力を同じにすることにより痛みなどが改善します。
しかし、耳管機能や乳突洞の発育に問題がある場合は、つばを飲み込むなどの操作で改善しにくいです。
また鼻汁がたくさん出て鼻詰まりがある時につばを飲み込んだりすることでかえって中耳炎を引き起こすことがあります。
鼻詰まり、鼻かぜ、花粉症、副鼻腔炎を患っている時は、飛行機に乗ることを控えるか、耳鼻咽喉科を受診し鼻の通りを良くしてもらうことをお勧めします。
耳鳴りについては、完治することは難しいです。
耳鳴りについては、完治することは難しいですが、当院では、漢方薬で症状を軽減する治療を行っております。
また耳鳴りに関しての起こり方、対処法について説明しております。お気軽にご相談ください。
稀に高血圧や糖尿病などの成人病に付随して発症する場合や、突発性難聴、脳血管の異常、脳腫瘍、聴神経腫瘍など頭の中や聴覚系に異常が生じた場合に発生する場合があります。
耳鳴りや頭鳴りを自覚された場合には、一度耳鼻咽喉科で精密検査を受けることをお勧めします。
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