中耳炎

灘区にあるきむ耳鼻咽喉科、耳の構造

中耳炎は、中耳に細菌などが侵入して炎症を起こした状態で、急性と慢性とがあります。

一般的には、低年齢層では耳管が太く短く水平に近いため鼻咽腔の雑菌が中耳に入りやすく中耳炎が起こりやすいと言われています。また成長にともない、耳管が細く長く傾斜を持つ様になり、中耳炎が中耳炎が起こりにくくなると言われています。
一方で、鼻腔の奥には咽頭扁桃(アデノイド)があります。 アデノイドは5歳から6歳までがピークで大きくなり、このころまでは耳管の入り口に鼻水がたまって中耳炎が起こりやすいと言われています。その後アデノイドが縮小して中耳炎が起こりにくいと言われています。

灘区にあるきむ耳鼻咽喉科、耳の構造 最近、中耳炎が低年齢化する傾向にあり、また難治性となってきています。 これは、中耳炎を起こす細菌に耐性菌が増えてきたことと、 1歳前後くらいから保育園に行く子供さんが増えてきたことの二つが主な原因であると言われています。

中耳炎の診断には鼓膜の観察が必要となりますが、診察時に耳垢(みみあか)があると鼓膜の観察が困難な事があります。 特にお子様の場合、おうちで耳垢除去が困難であれば、耳鼻科での耳垢除去をお勧めます。

急性中耳炎

神戸市中央区、東灘区に隣接のきむ耳鼻咽喉科、中耳炎のイラストのど・鼻についた細菌やウィルスが、耳管を通って中耳に入り、炎症を起こします。大部分が「かぜ」に合併して起こります。

予防方法

かぜが原因で起きることが多いので、普段からかぜをひかないように気をつけましょう。 鼻水を取りにくい場合は耳鼻咽喉科に受診されることをお勧めします。

滲出性中耳炎

神戸市中央区、東灘区に隣接のきむ耳鼻咽喉科、中耳炎のイラスト滲出液が鼓膜の内側にたまって起こります。急性中耳炎から移行することがよくあり、アデノイドやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎があると起こりやすくなります。

発見のきっかけ

年齢によって、耳の異常を訴えかける信号が違います。
早く、その信号を読み取ってあげて、早期発見と早期治療が大切です。

2〜3歳
言葉の発育が遅い(発達の遅れの場合もあります)
怒りっぽく、よく泣く(癇の強い子もあります)
耳によく手をやる(湿疹の場合もあります)
3〜6歳
読んでも返事をしない(注意が他に向いている場合もあり)
大きな声でしゃべる(自己顕示欲の強い子もある)
テレビの音を大きくする
言ったことを聞き返す
言葉の数が少ない(他の発達の遅れの時もある)
イライラしている(こもって聞こえるためか、情緒不安定になる)
6歳以上
落ち着きがない(性格のこともある)
協調性がない
内向的である
学業が不振である(先生の言ってることを正確に聞き取れない)
自信喪失のようだ(性格のこともある)

きこえの程度は軽いのですがほっておくと、治療しても困難な癒着(ゆちゃく)性中耳炎になり、真珠腫性中耳炎になる場合もあります。

鼻、のどのかぜの症状がある時に、上にのべた耳の異常を訴えかける症状がある場合、滲出性中耳炎になっている確率が高いので耳鼻咽喉科に受診されることをお勧めします。

参照:老木医院[やさしくわかる滲出性中耳炎]