耳垢は耳の穴から鼓膜までの通り道(外耳道)から出る分泌物です。耳垢は弱酸性で菌の増殖を抑える作用や皮膚の保護作用もあります。
耳をこまめに掃除しすぎると、外耳道に傷をつけ、炎症が起こり痛くなったり、かゆくなってしまいます。
さらに耳垢の菌の増殖を抑える作用を取り除いてしまい、細菌感染に適した環境になってしまいます。
耳垢がたまり、難聴や疲弊感を訴える場合は耳掃除を行う必要がありますが、そのような自覚症状が無い場合、耳掃除を行う必要はありません。
そのため耳掃除は1ヶ月に1回程度で十分です。また、耳垢がたまるのは、
分泌腺のある耳の入り口から1/3のところまでで、耳の入り口から約1cmくらい程度の掃除で十分です。
それ以上、奥を掃除するのは鼓膜を突いてしまう可能性があり危険です。
耳垢を奥に押し込んで取れない場合やご自宅では難しいお子様の耳掃除は受診していただければ掃除致します。